サラリーマン農家のblog

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食糧自給率

こんばんは。

まーくんです。

 

今回は食糧自給率について書きたいと思います。

 

日本の食糧自給率は40%くらいというのは、学校の授業でもよくやるので、ご存じの方も多いのではないでしょうか?

私はこれでは日本がヤバイ、何とかしなければと思ったのが農業を始めたきっかけの1つです。

 

まあでも、あんまり深刻なことではないと気づきます。まず、間違いなく言えるのは食うのに困ってる人はほとんどいないということです。冬に野菜が高いと話題になりましたが、それで餓死者が増えたなんてことは聞きませんし、虐待など、特殊な環境でない限り餓死という言葉もほとんど耳にすることはありません。

また、輸入による部分が大きいのは確かですが、それはそうして食糧を供給しないと生きることが出来ないからではなく、単純にその方が安くて効率が良いだけです。日本のように傾斜が多く、雨が多く、気候の変動も多く、天災も多いところで作物を作るより、大陸で作った方が効率的だし、安上がりになるのです。

それから、日本では減反を未だに続けています。で、補助金飼料米を推奨しています。つまり、食糧自給率を上げろ上げろと言いつつ、食糧は足りているのです。ちなみに、飼料米に力をいれているのは飼料が大半輸入で、家畜はそれを食べるのですが、輸入飼料を食べる家畜は日本の集計だと計算に入らないからです。集計の仕方を変えれば良いだけなんですけどね(こういった意図的な集計の仕方を官僚はしていることが多々あるので、すべての統計を鵜呑みにしない方が良いです。マスコミのもそうですが。まあ、マスコミの出所の分からないものよりは省庁の出すものの方が信憑性はありますが)。

 

耕作放棄地も増えており、人口も減っています。つまり、やろうと思えば食糧の供給はできるということです。ただ、経済的ではないからやっていないだけ。

 

アメリカなどの広大な土地で機械を使って作る作物や中国などの安い賃金の人を使って人海戦術で作る作物と競争するのは難しいところがあります。海に隔たれている分、輸出も難しいと思います(そのお陰で輸入を拒む障壁にもなっている)。

 

日本の農業はまだ問題ない。

それが私の考えです。

ただ、今後も問題ないかは分かりません。

そのあたり、また書きたいと思います。