農業もマーケティングが必要
あけましておめでとうございます。
半年くらい放置してしまいました、、、。
年末年始連休取れたので、久しぶりに書きたいと思います。
お題の通り、マーケティングについて書いてみたいと思います。
マーケティングとは、「商品が売れるための仕組みを作ること」です。
自分たちの商品をどこにどうやっていくらで売るのかを考え、売上・利益を増やしていくという考え方です。
なぜこれが必要かと思うと、普通に農産物を販売すると、経費を回収できないくらい単価が安いことがあり得るからです。個人的には市場流通というシステムは大変優れていると思うのですが、市場価格で再生産コスト、時給換算したときに最低賃金+社会保障分の収入を得るのが非常に難しい。それくらい世の中には農産物があふれている状況だからです。12月初め農産物が総じて安かったことからも、普通にやったらそうなるということをつくづく感じました。
マーケティングで上手くやれていると感じるのは山梨の桃やブドウの直売所です。お客さんにわざわざ生産地まで来てもらい、スーパーで買うものよりも高く販売することで収益の最大化を狙っています。直売所に来てもらうため、設備を充実させたり、大型バスが停めやすいように駐車場を広く構えたりと各直売所工夫がされていました。また、地域で取り組むことで地域のブランド価値も向上し、より多くの人が来るようになっているのだと感じます。
じゃあこれを人参やダイコンで同じようにやってもうまくいくのかといえば、そうではないでしょう。桃やブドウという味覚で勝負できる果実であるから、このように戦えるのだと思います。
マーケティングを行う上でまず自分の置かれている環境を分析します。
自分たちが農業をしている地域はどのような地域なのか、人口はどれくらいいるのか、作りたいものの需要と供給のバランスはどうなっているのか、競合は多いのか、新規参入しやすいのか、買い手が強いかなど分析し、現在自分のおかれている環境を知ります。
次に自分が売りたい顧客を明確にします。マーケティングの専門用語ではセグメンテーション(顧客層の分解)、ターゲティング(売りたい顧客層の明確化)、ポジショニング(市場における自分の位置づけの明確化)を行います。自分のやり方で勝ちやすい市場を探します。自分のやり方で勝てないのであればやり方を再度考えます。
その後、製品(product)、価格(price)、販売チャネル(place)、コミュニケーション(promotion)という4Pについて考えています。これらを考えることで自分が勝ちやすい場所で勝てる商品を売れるようにしようというのがマーケティングのざっくりとした考え方です。
ただ作ったものを売るだけでなく、作ったものをどうやって売るとより高く売れるのか?何を作るとより収益がよくなるのか?を考えるいいきっかけになるのではないでしょうか。
一応、私が読んだ本紹介します。
私も農場の売り上げ向上のため、より良い売り方を考えたいと思います。
参考になれば幸いです。