サラリーマン農家のblog

農業法人に勤める人のブログです

新規就農者にありがちなこと

こんにちは。

まーくんです。

 

新規就農者の方と接する機会が多いんですが、ちょっと思ったことをつらつらと書いてみたいと思います。

1.どうやって稼ぐのかというイメージが薄い

サラリーマンだったらいいんです。会社の経営方針に則って動けば良いので(農場の責任者とかなると、意識する必要もありますが)。

だけど、社長である新規就農者は違います。何をどこにどうやっていく売って、いくら手元に残すのかという計画、イメージが必要です。何故必要かと言うと

  • 計画の段階でやれるのかやれないのか判断する。
  • 実際にやってみて計画との差異を把握し、次の年に活かす

という経営者としてごく当たり前のことをする必要があるからです。

ですが、大抵の新規就農者はそこが疎かです。

自分からすると、よくそれで農業始めたなって思ってしまいます。基本的に野菜を普通に作って売るだけでは儲からないですし、初期投資のかかる新規就農者が農業を継続するのは非常にハードルが高いんです。

勿論やってみなければわからないこともたくさんあります。だけども計画、イメージをちゃんともって臨み、先に活かして欲しいなと思います。

2.雑草生やしすぎ

特に有機農業を志す新規就農者に多いですが、雑草生えすぎて野菜が出来ていないパターンが多いです。雑草生やしすぎだと周りの農家さんからのイメージも悪く、農家さんのイメージが悪いと新たな土地の紹介をさてもらいにくくなります(地域性もありますが)。

除草は出来るだけ早くが基本です。小さいうちなら器具で立ちながらやれますが、大きくなると手で抜くしかなくなります。忙しい時期、雑草の生長の早い夏場なんかは大変なんですが、そこを何とか乗り越え、地域の人に信用されるよう、頑張って欲しいなと思います。

3.バイトで時間をとられる

農閑期になると収入がなくなるのでバイトをして稼ぐという人が結構います。それ自体は間違っていないのですが、忙しくなってきても断れずにバイトしている人が稀にいます。

個人的バイトで稼ぐんだったら、脱サラしなきゃ良かったのにって思います。

農業以外で収入を得るというのは大事だと思います。ただ、バイトで時給で稼ぐよりは別の商売やってみるなど、社長としての意識で行動した方が良いんじゃないかと思います。

ブログやSNS活用なんかは大事ではないかと思ってます。

4.野菜安く売りすぎ

大抵の新規就農者は相場感がないのと畑に残るのが嫌だから安売りしてしまいます。

でも、安売りは消耗戦です。しっかりと収益取れる価格を提示する交渉力は社長として当然必要なスキルです。勿論、農協や市場だと相場で値段が決まるのでこちらの値段にはなりません。販路のない初めのうちは農協、市場出しで技術を磨きつつ、売り先を見つける。価格交渉して稼げる販路を作るという努力が必要です。

 

以上です。

上に書いたこと、3以外は私も経験しているので偉そうには言えませんが、私はサラリーマンなので、それでもお給料もらえます。

新規就農者も補助金出るので初めは良いかもしれませんが、社長さんなので、意識は高くあるべきです。

 

ちょっと厳しい言葉かも知れないですが、ちゃんと稼いでいる農家さんはクリアしていることだと思います。

私もサラリーマンではありますが、クリア出来るように頑張りますので、新規就農者の方にも頑張ってもらいたいなと思います。