サラリーマン農家のblog

農業法人に勤める人のブログです

農業法人と個人農家の違い

こんばんは。

まーくんです。

 

久々の更新となってしまい、申し訳ありません。

 

今回は農業法人と個人農家の違いについて書きたいと思います。

農業法人にも農家さんが法人化した場合と、企業が参入して始めた場合の2パターンあるのですが、企業が参入したパターンについて書きたいと思います)。

 

https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/h30_zyouhousenryaku_1.pdf&ved=2ahUKEwjCjbCvzOfnAhWNUN4KHYfSBxgQFjAMegQIAxAB&usg=AOvVaw2W_oO3WsR9VK4xTWxSVo_H&cshid=1582458344989

 

まず初めにどちらが利益率が高いかですが、基本的には個人農家の方が利益率が高いです。

これはなぜかと言うと、個人農家の方は利益≒自分の手取りであり、法人は役員、従業員の人件費を引いたものが利益になるからです。

法人だと労務をある程度管理する必要があります(農業は法的に他の業界に比べると緩いですが)。その分、コストが増えます。

例えばですが、個人農家であれば草取りはお金になりませんが、法人で雇われていれば草取りしてても時給なり、月給なりが入ります。個人農家であれば野菜を出荷して売上になったものが収入になります。売上が上がれば手取りが増え、下がれば手取りが減ります。

法人であれば売上が増えようが減ろうが時給、月給は変わりません。

ここが一番大きな違いだと思います。

野菜によっては最低賃金以下の売上だと言うことが往々にしてあります。その場合も個人農家の場合は一応利益が残ります(手取りは減りますが、手取りを取る前の数字なので)、法人だと赤字になります。

また、外部からの参入だと初期投資がかかるので賃借料、リース料、減価償却費が個人農家よりもかかりますし、その他経費もかかっています(すみません、このpdfだと具体的にどういった項目なのか分からないですが、おそらく業務委託費、事務所家賃、水道光熱費などかと)。個人農家の方が代々やっていてインフラがある程度整っている分、経費をかけずにやれるということだと思います。

規模、売上に関しては法人の方が大きくなっています。法人の方が経費がかかるので、規模を拡大して売上を増やしていく必要があります。個人でやっている方も規模拡大の為に法人化するというケースが多いかと思います。法人化した方が資金調達しやすいなどあるようです。

https://www.agri-navi.com/useful/38/3478

 

では、どちらが良いんだと言うと、これはその人それぞれの価値観の問題としか言えません。

ただ、私個人の見解としては実家が農家という方であれば個人でやった方が、実家が農家でないなら法人に就職した方が良いのでは?

と感じます。

と思うのは実家が農家の方は経費をかけずにやれるので、リスクを背負って規模を拡大しなくても、ちゃんと技術を高め、個人をブランドにして戦うことがしやすいです。実家が農家出ない場合はインフラを整える必要があるので法人に就職することでリスクなく始めることが出来、法人であれば最悪転職もしやすいので法人に就職が良いんじゃないかと思います。その場合、農家が法人化したのではなく、農業参入した会社を狙うことで上のポジションに立ち、やりたいことが出来るようになるのを目指すのが良いんじゃないかと言うのが私の持論です。

ただし、これはあくまでも私の持論であり、実家が農家という方でも規模拡大したい方は法人化してやって行けば良いと思いますし、実家が農家でない方でも個人でやるのが向いているという方であれば個人農家としてやっていくのも良いと思います。実際に新規就農でもハードルは高いですが、それでもちゃんと自立してやっている方もいます。

ただ、ハードルは高いので覚悟の上で始めるべきということはお伝えしたいと思います。

 

私個人としては、天災などで作物が出来なくてもちゃんと収入が入る。社会保険、扶養の控除などある(と言っても私まだ独身なので関係ないですが(^_^;))サラリーマンは強いなと感じます。自分が新規就農してサラリーマンくらいの収入を稼げる自信が全くないですし、50,60歳になっても農業続けられる自信もないんですよね、、、。

ただ、この程度の心構えでやっていると個人で食うために必死にやる方に間違いなく負けてしまう。法人でやっている以上個人で一生懸命やっている方に勝てないんじゃないか、とも思います。

最近は法人の看板で食わせてもらっていることを自覚し、やりたいことが給与もらってできるということに感謝し、個人の農家さんに敬意を払い、色々と学ばせていただきながら個人の農家さんレベルの技術を身に着け、農業の世界であればどこへ行っても通用するような人間になりたいなと思います。

そのためにも日々、成長していかねばと思います。

 

稚拙な文ですが、最後までお読みいただありがとうございます。