サラリーマン農家のblog

農業法人に勤める人のブログです

原料を作る

おはようございます。

まーくんです。

 

6次産業と言う言葉をご存知でしょうか?

今は大分浸透してきたと思いますが、

農業、漁業などの1次産業

流通、加工などの2次産業

小売、飲食などの3次産業

を掛け合わせた物を6次産業と言います。

 

企業の農業参入は多くなっています。

3次産業から農業に入る。2次産業から農業に入る。どちらもありますが、昨今色々と話を聞いていると、2次産業から農業を始める企業の方が農業への意識、取り組みの本気度が高いように感じます。

それは3次産業の人よりも農産物に近いところで関わっており、原料の確保が重要であることを痛切に理解しているからなのだと思います。

3次産業の参入は結構形から入る所が多く、ファッション的な始め方が多いように思います。まあ、それだと大抵失敗するので、撤退するなり方向転換するなりしています。実質農家に委託していて名前だけ会社の名前をつけている農場が所が多いのも3次産業だと感じます。

2次産業は原料の確保が目的で始めているので、自分達で農場を持つこともそうですが、農家さんの作業の手伝いに行くところもあります。機械化を進め、委託を請け負う形を作ることで農家さんに栽培を続けてもらう。農家さんがよそに売ることをなるべくしないようにしています。

農家さんとの接点も多いので知見も集まり、自社農場の技術も上げやすいように思います。

実際、初めは私達の農場の方が技術的に上だった所も私達の農場や他所の畑を見ることで知見も集め、今では特定の品目であれば私達の農場よりもちゃんと作れるようになったのを見ています。

6次産業を目指す上で大事なのは加工ノウハウ。そして、加工にあった栽培をすべきなんじゃないかと最近思っています。ただ、加工の難点は野菜の重量当たりの単価が青果用に比べて半額以下になるケースが多いことです。なので、農業だけやる人はどちらをメインにやるか、明確にしてそのメインに合わせた栽培体系を作っていくべきです。