サラリーマン農家のblog

農業法人に勤める人のブログです

農作物の中間マージンについて

こんばんは。

まーくんです。

今日、初めてTwitterで軽くバズりました。

こいつです。

元の記事削除されたみたいですね。
反論多かったんだと思います。

実際、農水省の調査によると農家の手取りは全体の47.5%くらいになるそうです。おおよそ半分くらいですね。
http://mdq.jp/cpb
こんなのもTwitterで教えてもらえるので、良い時代です。
@nokeishimbun
さん、ありがとうございます。

私は流通の専門ではないのですが、野菜の流通って難しいと感じます。なぜなら、生鮮物なので長いこと(というか、物によっては数日も)置いておけない。服とかスマホとかなら、作って常温で何日も置いておけますが、野菜はそうはいきません。
また、野菜は単価が安いので、物流コストもネックになります。
消費者に直接売れば手取りが増えると言いますが、例えば宅急便でクール便とかにすると、下手したら野菜の値段より送料の方が高くつきます。基本的に野菜は通販で買うより、普通にスーパーで買った方が安いわけです。なので、よっぽどうまくやらないとネット通販で野菜を売るのは難しいと思ってます。また、時期によってできる野菜、出来ない野菜もあるので消費者の要望にうまく答えることが出来ない可能性も高いです。
そういった諸々の手間やリスクを考えると、むしろ農協などに出荷してしまう方が確実に売り上げになるし、販売のストレスが少なくなります。中間マージンがとられるというより、販売をアウトソーシングするというイメージの方が良いと思います。
勿論、中間マージンを減らして手取りを増やす努力も大事です。
でも、個人的にはまずは作る技術を身につけ、作れる実力がついたら売り方を考えれば良いんじゃないかと思います。作る力があるので、売る力も自ずとつきます。まあ、作る力があれば何もしなくても話がくるという話も聞くので、おそらくそれが目指すべきところじゃないかと思います。

また、卸など仲介業者が楽して稼いでいるかと言えばそうでもないです。仲介業者は仲介業者で天候不順で野菜が安定して入らなかったり、小売店には供給責任があるから、ちゃんと出さないと違約金を求められたり、相場に左右されて損したり、そもそも野菜で得られる粗利が少なかったりとなかなか難しい仕事です。
今農家の為にと新たに頑張ってやっている会社も増えてますが、農家寄り過ぎてちゃんと事業を成り立たせることが本当にできるのか?というのは流通に詳しくない私としては少し疑問です。
ただ、そういった方が努力してくださることで我々の利益が増えるのであれば協力しあい、農業が稼げる面白い仕事になっていければと思います。
私もそういった情熱ある仲介業者の方と仕事ができるよう、まずは作る力を磨きたいと思います。