サラリーマン農家のblog

農業法人に勤める人のブログです

農業で稼ぐためには

こんばんは、まーくんです。

今回は農業って稼げるのか?という話をさせていただきます。

 実際に農業をやってると、稼ぐのは難しいと感じます(乳牛である程度頭数がいれば稼げるようなことを聞いたこともありますが、投資にお金がかかるのと毎日2回搾乳する必要があるので、結構大変な気がします)。

何故難しいというと、

1.価格決定権がない

2.野菜を安定して供給するのが難しい

この二点が主な原因だと感じています。

 

普通の製造業であれば製造原価や経費を考えた上で価格の提示ができますが、野菜だと相場で何となくの価格が決まっており、それに左右されるのです。実際私もどれくらいの単価であれば良いか試算しますが、ちゃんと自分の給料分稼ごうとするともっと単価がとれるようになるか、面積辺りの収量を増やす必要があると感じます。

当たり前ですが、

野菜の売上=収量×単価

なので、どちらかもしくは両方を上げていく必要があります。

また、野菜は栽培技術も当然必要ですが、それ以上に天候に左右されます。また、野菜それぞれに栽培に適した時期というのがあり、それが外れると栽培の技術レベルが非常に高くなります。

買い手としては長い期間少量ずつ出して欲しいのですが、農家側は作りやすい時に短期間に一気にドンと出したいというギャップが生じます。

こうなると強いのは買い手側でして、安く買われてしまいます(買い手も大量に売らなけれはまならないため、そうしないと利益が取れない)。

こういった問題があります。

 

これを解決するためには

1.圧倒的な栽培技術を身につけ、単価が安くても儲かるくらいの収量を取る

2.栽培技術と設備を強化し、周年安定供給を行う。

3.作りやすい時期に作ったものから加工品を作ることで、価値をつけ、長期間販売する。

この3パターンが考えられます。

 

まあ、言ってしまえば簡単と言えば簡単なのですが、実現するのが難しい。というのは、単に野菜を作る以外の知識が必要になってくるからです。

 

私が法人でやろうと思う最大の理由はここにあります。一人では全部やれるほどの才能はないので、会社で役割分担することで解決したいと。後は設備投資を個人よりしやすいので、こういった世界を作りやすいとも思います。

実際、1000万以上稼いでいるスーパー農家さんは大抵この3つのどれかもしくは複数を家族で実践しているように思います。

 

正直、まだうちの農場はそこまでやれてないので早くそのレベルに達して偉そうに講釈出来るようになりたいものです笑