サラリーマン農家のblog

農業法人に勤める人のブログです

食料・農業・農村白書第3、4章

こんばんは。

まー君です。

http://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h29/pdf/zenbun_03.pdf

いよいよ、第3、4章。これで農業白書は終わりです。

しかし、農水省はこんなに詳しい資料を作っていたんですね。さすが頭のいい人の集まりです(笑)。

余計なお金使われるのはあれですが、こういったデータの取りまとめとしては信用できる組織だと思われます(データの集計方法や使い方は鵜呑みしない方が良いかもしれませんが)。

 

第3章は地域資源を活かした農村の振興・活性化というテーマで

第1節は農村地域の現状と地方創生に向けた動き

第2節は中山間地域の農業の活性化

第3節は農業・農村の有する多面的機能の維持・発揮

第4節は鳥獣被害とジビエ

第5節は地域資源の積極的な活用

第6節は都市農業の振興

第7節は農業の多様な分野との連携

 

第4章は東日本大震災熊本地震からの復旧・復興というテーマで

第1節は東日本大震災からの復旧・復興

第2節は熊本地震からの復旧・復興

となっています。

まずは順番通り、第3章から書いていきたいと思います・

第1節では都市部よりも人口減少が進む農村部での小さな拠点づくりや移住について書かれていました。

移住の相談などは増えているようですが、個人的には農村部への移住はあまりお勧めしません。

https://blog.hatena.ne.jp/farmsalaryman/farmsalaryman.hatenablog.com/edit?entry=17391345971632942353

フリーランスの方で収入など不安の少ない方には良いかもしれませんが、、、。

 

第2節では中山間地域について書かれていました。

日本は国土の7割強が中山間地域です。中山間地域は基本的に作業効率が悪く、生産性という面で見れば、平野部で農業をした方が断然いいのですが、中山間地域の農村の景観が日本らしさともいえると思います。すべての地域を守るだけの力はなくなってくると思うのですが、地域ごとに守るべき中山間地域を作り、そこの景観を活かした観光などできれば、活路もあるのではないかと思います。

 

第3節では農業の多面的機能を守ることについて書かれていました。

多面的機能を守るため、各種補助金の状況など書かれていますが、本当に必要な補助金かは疑問の残る部分ではあります。ただ、行政が自ら管理するよりは安上がりになっている部分もあるかと思うので、難しいところではあります。

 

第4節ではジビエ(野生鳥獣肉)について書かれています。

2011年にはシカが約300万頭、イノシシが約100万頭いるということで、2023年度には半減を目標にしています。鳥獣による農産物の被害は172億円(2016年度)と減少傾向であり、半減の目標に近づいて行っているようです。

捕まえた鳥獣の肉を食べる動きも進んでいるようです。私も一度食べさせてもらいました。ちょっと固めでくせはありましたが、美味しかったです。処理の仕方などが重要らしいです。

 

第5節では地域資源の活用ということで再生可能エネルギーについて書かれていました。再生可能エネルギーは増えていますが、補助金によるところが大きいのが現状だと思います。技術開発が進み、火力発電にも負けないような発電システムができればと思います。

第6節では都市農業について書かれています。

食糧供給基地というよりは体験農業などを通じて食への関心を高め、地域の野菜を適正な価値で買うような世の中になっていけばと思います。

第7節では教育の場としての農業、農福連携のような他分野との連携について書かれていました。私も会社で子供の農業実習や障碍者の方の受け入れを行ったことがあるのですが、これをやることで自分が非常に勉強になりました。伝え方とか、準備とか。今後も機会あればかかわっていきたいと思います。

 

第4章では、東日本大震災熊本地震からの復旧・復興について書かれていました。

進んではいますが、まだ被害の跡が残っているところもあるようです。

震災は想定の範囲を超えることもしばしばあるということがこの2つの天災からわかる様に思います。この出来事を後世までつたえることで、今後の予防につながればと思います。

 

なお、そのあとに用語解説や第2部として2017年度と2018年度の食料・農業・農村施策が書かれていますが、ここは興味ある方見てみてください。

 

今回で食料・農業・農村白書については終わりです。

来年以降もチェックし、どのような変化があるかを見たいと思います。