野菜を高く売る
こんばんは。
まー君です。
今回は、野菜を高く売る方法を書きたいと思います。
結論から言えば、「買う側のニーズに合わせたものを出荷する」これが重要になります。
では、買う側のニーズは何かというと
- 必要な時に
- 必要な野菜が
- 必要な量
- 良い状態で
- 手ごろな価格で
手に入るということです。
作る側は
- 野菜ができた時に
- 収穫できる量すべて
- できるだけ高く
というのが希望になります。
買い手が強ければ野菜がいくらできても売れませんし、作り手が強ければ買い手は高くても買う必要があります。
現在は食べ物が余り気味なため、価格決定権は買い手にあることが多く、そのために野菜は安くなり、農家の手取りは少なくなっているのが現状です。
稼いでいる農家さんは買い手のニーズに極力答えることで価格決定権を自分の方に持っていきます。
例えば、同じ野菜を周年で作る。
これができると、買い手は一年間同じところから仕入れればいいのでストレスが減ります。で、一年通して単価を固定しやすく、その時に高めの単価にできる(一番品薄で一番高くなる時の単価よりは安くできることで、買い手にもメリットがある)ことで売上を上げることができますし、売り上げの見通しが立てやすくなることで、投資の計画などの経営判断もしやすくなります。
ただ、一年間通して同じ野菜を出荷するのは非常に難しく、技術も設備も必要になります(だからこそ、高く売れるのですが)。
あとは買い手のニーズに合うものを出荷する。
・品薄になる時期を狙って野菜を出荷する
・買い手の求める状態にして出荷する(個装、洗浄など)
・安全(有機とか無農薬)な野菜を直接届ける(野菜セットなど)
・ちょっと珍しいものを作る(おしゃれな飲食店など)
などが考えられます。
個人的には有機とか無農薬とか作り方にこだわるよりも野菜がそこそこ作れるという土台を作って売り方に力を入れた方が良いと思います。
作り方にこだわるのが悪いのではなく、売るところに重点を置いた方が良いということです。作り方にこだわっているとどうしてもそちらにばかり神経が行ってしまい、売ることがおろそかになってしまうので。
新規就農者が失敗するのは大抵このパターンです。
無農薬の野菜ができましたといきなり買い手に言われても、買い手も使い道がなければ買ってくれませんし、市場にだしたら通常のもの(慣行)と同じ扱いになり、手間がかかっているのに安く買われてしまいます。
作り方にこだわるのであれば農薬などもうまく活用し、市場に出しても稼げるだけの売上を上げるレベルにまで収穫量を増やすことに力を入れるべきではないかと思います。
また、農業において大事なのは何年も継続して取り組むということです。
1年目は買い手も作り手も手さぐりになります。
2年目以降徐々にお互いの都合もわかり、融通も利くようになります。そうなると出荷のストレスも少なくなりますし、他の野菜の出荷などにつながっていったりします。
栽培に関しても3年、5年先を見据え、土づくりに励むというのは重要だと思います。目先の収穫量だけ追うと土が疲弊し、収穫量が減っていく可能性があります。そうならないように入れるもの(堆肥など土壌改良資材)は入れ、養生するときは養生し、輪作で土のバランスを保つなどの工夫が必要ではないかと思います。
今回は以上です。
またよろしければ、見てやってください。