露地栽培が良いのか施設栽培が良いのか
おはようございます。
まー君です。
今回は露地栽培(いわゆる畑での栽培)と施設栽培(ビニールハウスなどの施設での栽培)、どっちが良いかという話をしたいと思います。
先日、所得についてブログ書きました。
農水省のデータからすると、施設栽培の方が所得や時給で見ると良いというデータになっています。
施設栽培のメリットとして
・露地よりも施設で管理することで栽培できる期間を長くすることができる。
・少ない面積で売上を上げることができる
・天候が悪くてもほぼ予定通り作業できる
デメリットとして
・建設や維持などコストが高くなる
・台風などの災害リスクが大きくなる
・栽培期間が長くなる分、年間の労働時間が長くなる
があげられます。
あとは、何を作るかにもよります。ざっくりだと
葉物野菜・果菜類(ナスやトマトなど実を食べるもの)を作るなら施設。
根菜類(人参・大根など)は露地
でやることが多いです。
ほうれん草・水菜・小松菜・ベビーリーフなんかを施設で何回転も繰り返し栽培して稼ぐ農家さん。暖房を使って露地ではできない冬の時期に果菜類を出荷して稼ぐ農家さんもいます。
ただ、適期適作であれば露地でも葉物野菜、果菜類を作ることはできます。
そのため、
・作りたいものが明確な人は作りたいものに合わせて決める
のが一番いいと思います。
また、地域で盛んなやり方であったり、自分に合った作り方も検討すると良いです。
私なんかだとあまり細かい作業は得意ではないので施設で葉物の収穫や果菜類の管理をやるよりは露地である程度広い面積根菜類作って泥臭い仕事をする方が向いているなと感じています(笑)。
女性で力仕事は向いていないけど、細かい仕事が得意な方などは葉物野菜。
マニアックな栽培方法を探求したい方は仕立て方などいろいろとやり方のある果菜類なんかがざっくり向いていそうなイメージです。
施設栽培は魅力的ですが、作ってしまうと撤去するのはかなり難しいので、よく考えたうえでどちらが良いか決めた方が良いと思います。
今は施設を作るうえでの補助事業も充実している地域が多いのではないでしょうか。そういった補助事業だったり、融資を活用することで建設のハードルは非常に低くなっています。ご利用は計画的に。
規模拡大が正しいのか
おはようございます。
まー君です。
昨日、農家の所得について書きました。
まあ、農水省のデータからやっているだけなのですが、この数字を見る限りは農業で売上を増やすためには規模を拡大すべきという答えを出しがちになるかと思います。
では、本当に規模を拡大した方が良いのか、今回考えたいと思います。
まず、規模拡大のメリット、デメリットですが
メリット
・面積当たりの機械のコストを下げることができる
・機械の稼働率を上げることができる
・儲かる仕組みになっていれば、単純に増やせばそれなりに儲かる
・生産量を増やすことで販路を拡大できる
・生産性向上を狙える
デメリット
・人を雇う場合、各種コストが発生する
・買い入れて機械を導入する場合、返済のリスクが発生する
・儲かる仕組みになっていなければ赤字が増えるだけ
・増やす農地が遠いと移動が大変
ではないかと思います。
上記から考えるに
・規模を拡大したい人
・規模を拡大できる状態になっている人(稼げる状態が作れている人)
であれば機械化を進め、規模を拡大していくべきと思います。
規模を拡大して地域の農地を担いたい、規模を拡大してより大きなことをしたい、規模を拡大してより収入を増やしたい、地域の雇用を創出したいなど、大きな展望を持てる方にはぜひ拡大していってもらいたいと思います。
逆に
・今時点で稼げる状態を作れていない。
方は今は自力を上げる段階だと思います。
また、稼げているけど規模拡大を求めない方もいると思います。そう言った方は規模を拡大せずとも良いんだと思います。
それは農家さん個々人が自分でやりたい道を決め、それに向かってやっていくべきだと思います。
おそらく、飲食店で店舗を増やすのか、店舗は増やさないのかみたいな話に近いんじゃないかと思います。
農水省の資料は規模拡大を促していきたいという農水省の意図もあると思いますので、この数字は参考になっても、この数字を追いかけると良くないんだと思います。
農家の所得について
こんにちは。
まー君です。
大雨、台風、、、、。
農業をやるには過酷すぎる条件が続いております。
農家の方には怒られそうですが、会社勤めだとそれでも給料でるので、心理的なストレスは少ないなと感じます。
今回、農家の方はいくらくらい収入があるのか気になり、調べてみました。
さすがに近隣の農家さんに「収入いくら?」とは聞けないので、インターネット情報のみです。
一番具体的なデータが農水省にありました。
ここのデータによると2017年度は
露地野菜だと
農業粗収益(農作物や業務受託、棚卸金額などの合計)
6,023千円
農業経営費
3,683千円
農業所得
2,340千円
が平均となります。
農家の方の労働時間が2,668時間なので(雇い入れの労働時間は含まない)
時給にすると877円となります。
件によっては最低賃金を割る数値になってしまいます。
ただし、規模が大きな農家(5ha以上)だと
農業粗収益(農作物や業務受託、棚卸金額などの合計)
40,378千円
農業経営費
27,935千円
農業所得
12,443千円
が平均となります。
農家の方の労働時間が5,558時間なので(雇い入れの労働時間は含まない)
時給にすると2,239円となります。
平均的な数値を列挙しただけなので
・面積が小さい農家には農業所得を主としない家も含まれているから5ha以上でほぼほぼ専業の農家と比べると低い数値になっている。
・規模拡大するときには借り入れも必要と思われるので、返済など考えるとこの数値を額面通りにとらえない方が良い
などあるように思います。
ただ、客観的にみて農業で生活を成り立たせるだけの稼ぎを得るというのは簡単ではないかなと個人的には感じます。
特に、土地も機会も持たない新規就農の方だと最低賃金以上の収入、収益を上げるには非常にハードルが高いんじゃないかと思います(だからこそ、うまくやっている新規就農の方は優秀な方が多いんだと思いますが)。
また、施設野菜だと
農業粗収益(農作物や業務受託、棚卸金額などの合計)
12,501千円
農業経営費
7,430千円
農業所得
5,071千円
が平均となります。
農家の方の労働時間が4,505時間なので(雇い入れの労働時間は含まない)
時給にすると1,126円となります。
ただし、規模が大きな農家(10,000㎡以上)だと
農業粗収益(農作物や業務受託、棚卸金額などの合計)
33,272千円
農業経営費
20,029千円
農業所得
13,243千円
が平均となります。
農家の方の労働時間が6,823時間なので(雇い入れの労働時間は含まない)
時給にすると1,941円となります。
平均で見る限り規模が小さくとも露地よりは所得、時給とも上がります。ただし、今回のような台風による被害で施設(ビニールハウスなど)が破壊されると修繕もありますし、修繕終わるまでの売上が減るなどのリスクもあります。そのリスクを込みで考えると決して良い条件とは言えないのではないでしょうか。
また、労働時間も規模を拡大したり、施設栽培中心になっていくと増えていきます。
働けば働く分だけ稼げるのは当然といえば当然で、それが自営業の魅力的な部分でもあると思います。サラリーマンだったら定年になったら収入なくなりますが、自営業なら体が動く限りは収入を得ることができます。
農業は魅力的な仕事です。ただ、現実として厳しい面も多分にあります。
農作物の中間マージンについて
こんばんは。
まーくんです。
今日、初めてTwitterで軽くバズりました。
いや、マジでこれは誤解。
— サラリーマン農家 (@farmsalaryman) 2019年10月21日
こんなん書いたら消費者はもっと野菜が安いと思うやろ。野菜がもっと安くなるやろ。農家もっと儲からなくなるやろ。
バカかこいつ。
本当に勘弁して欲しい。 https://t.co/fsXsWGnbZY
こいつです。
元の記事削除されたみたいですね。
反論多かったんだと思います。
実際、農水省の調査によると農家の手取りは全体の47.5%くらいになるそうです。おおよそ半分くらいですね。
http://mdq.jp/cpb
こんなのもTwitterで教えてもらえるので、良い時代です。
@nokeishimbun
さん、ありがとうございます。
私は流通の専門ではないのですが、野菜の流通って難しいと感じます。なぜなら、生鮮物なので長いこと(というか、物によっては数日も)置いておけない。服とかスマホとかなら、作って常温で何日も置いておけますが、野菜はそうはいきません。
また、野菜は単価が安いので、物流コストもネックになります。
消費者に直接売れば手取りが増えると言いますが、例えば宅急便でクール便とかにすると、下手したら野菜の値段より送料の方が高くつきます。基本的に野菜は通販で買うより、普通にスーパーで買った方が安いわけです。なので、よっぽどうまくやらないとネット通販で野菜を売るのは難しいと思ってます。また、時期によってできる野菜、出来ない野菜もあるので消費者の要望にうまく答えることが出来ない可能性も高いです。
そういった諸々の手間やリスクを考えると、むしろ農協などに出荷してしまう方が確実に売り上げになるし、販売のストレスが少なくなります。中間マージンがとられるというより、販売をアウトソーシングするというイメージの方が良いと思います。
勿論、中間マージンを減らして手取りを増やす努力も大事です。
でも、個人的にはまずは作る技術を身につけ、作れる実力がついたら売り方を考えれば良いんじゃないかと思います。作る力があるので、売る力も自ずとつきます。まあ、作る力があれば何もしなくても話がくるという話も聞くので、おそらくそれが目指すべきところじゃないかと思います。
また、卸など仲介業者が楽して稼いでいるかと言えばそうでもないです。仲介業者は仲介業者で天候不順で野菜が安定して入らなかったり、小売店には供給責任があるから、ちゃんと出さないと違約金を求められたり、相場に左右されて損したり、そもそも野菜で得られる粗利が少なかったりとなかなか難しい仕事です。
今農家の為にと新たに頑張ってやっている会社も増えてますが、農家寄り過ぎてちゃんと事業を成り立たせることが本当にできるのか?というのは流通に詳しくない私としては少し疑問です。
ただ、そういった方が努力してくださることで我々の利益が増えるのであれば協力しあい、農業が稼げる面白い仕事になっていければと思います。
私もそういった情熱ある仲介業者の方と仕事ができるよう、まずは作る力を磨きたいと思います。
中古車を買うときに見るべきところ
こんばんは。
まーくんです。
私は会社の車とか自分の車は基本中古を買ってます。しかも、30から40万くらいの格安車を狙います(さすがに1t以上のトラックはもっと高いですが)。
基本的には今の日本車はかなり優秀なので、格安中古車でもほぼ問題なく乗れます。
しかしながら、車検の時になって思ったより高くついたり、予期せぬ故障が起きる可能性が新車に比べて高いのも事実です。
そこで、私なりの中古車を見るポイントを書いてみたいと思います。
1.車の選び方
車の選び方ですが、基本的にはネットで探します。
グーネットとか、カーセンサーとかが数も多いですし、探したいものを見つけやすいんじゃないかと思います。
トラックだと数が少なくなるので、中古 トラックで検索して探したりもします。
次に買いたい車の条件を決めます。
多分、皆さん買いたい条件があると思うのでそれに従えば良いです。安く買いたいなら条件を下げる(年式とか走行距離とか)すると下がります。
私の場合、年式はあまり気にせず走行距離は6万kmから8万km位を目安にしてます。10万km越えてるのも大丈夫だとは思いますが、そこは止めてます(大きめの車であれば10万越えてても大丈夫だと思いますが、軽自動車、軽トラとかだとちょっとどうなのかと思ってます。ただ、本当に格安なもの、1,2年しか乗らないのであれば10万km越えてるのを狙うのもアリだと思います。やはり、10万越えるとかなり安くなるので)。
メーカーは軽自動車ならダイハツ、スズキ。普通ならトヨタが無難ではあります。
この辺りは壊れにくいと評判なので、同じグレードの他のメーカーのものよりちょっと高いんですが、やはり信用できるんじゃないかと思います。
また、販売台数の多い物の方が修理の部品が多くなるので、車にこだわりがない方は販売台数の多い車が良いんじゃないかと思います。
あとはタイミングベルトの車だと10万km で交換となり、交換費用がそれなりにするので、タイミングチェーンの車を選んだ方が良いと思います。
後大事なのは車検がいつまでか。
中途半端に車検が残ってて安い車よりは2年車検のついてる車の方が良いです。安い車なので、車検はそれなりにかかると思った方が良いです。そのため、購入時に車検をとっといた方(販売店に車検をしてもらった方)が全体的に見て安上がりになると思います。
2.中古車の見るべきポイント
見るべきポイントとしては
- エンジンがスムーズにかかるか
- エンジンオイル
- エンジンルーム回りの錆び具合
- タイヤ回り(前輪のゴムの部分、タイヤの溝)
- 下回りの錆び具合
- オイル漏れ(地面にオイルの跡がないか)
- エアコン、オーディオに不具合がないか
- その他特に問題はないか(ボディの傷とか)
- 自分が乗りたいと思えるか
- 販売店の人、店が信用できるか
について私は気にします。
私は安い方が良いのでボディとか外見はよっぽどでなければ気にしません。
ただ、エンジンとか下回りがよくないと長いこと乗れないので、そこは気にします。
結構大事なのが10です。当然ですが、向こうは出来るだけ状態よくない車でも売りたいですし、出来るだけ高く売りたいので。
エンジンルームとか下回りを塗装してる店は、要は状態よくないのを見せたくないからやってるので注意必要です。格安専門店だと安い代わりに整備や保障はしないもしくは保障料が高いケースが多いので、自分である程度車の良し悪しを理解できると良いと思います。
ちなみに、お店によっては色々とオプションの営業をしてきますが、基本的には断った方が良いです。
ちなみに、これ結構大事ですが、買うときに車検を通してもらう場合、車検が通れば良いので整備は必要最小限しかしません(そのくせ、車検だけの時はこれしないと車検が通らないと言って高くしようとしたりしますが)。タイヤとかすり減ってても車検に通れば交換しません。なので、気になる所は聞いといた方が良いです。向こうもこちらが車のこと少し分かると思ったら、ちょっとしたサービスはしてくれたりします。
後、販売店の人にこのメーカーはどうなの?とか色々と聞いてみて、その受け答えで判断しても良いと思います。
あと大事なのは、何軒かお店を回る。何台か車を見ることです。私はあんまり多くても大変なので目星をつけて2つか3つの販売店に行くようにします。それであいみつもらうことで値段交渉することもできますし、何台か見ることで車を見る目も少し養われます。販売店の人から情報を得ることで精度も上がります。
こんだけやっとくと安い中古車でもそれほど外れは引かないと思います。
以上です。
何かしら参考になれば幸いです。
農業の機械投資について
こんばんは。
まーくんです。
久しぶりになってしまいました。
また頑張って書いていきたいと思います。
今回は機械の投資について私なりの見解を書きます。
農業で大切なのは適切な機械を導入出来るかどうかだと思います。
農場の規模に合わないものを買うと効率がそれほど上がらない。中古で安く買ったけど直ぐに壊れて使い物にならなかったなど、せっかく投資したのに効果があまり出なかったということも多々あります。
また、企業が新規参入して失敗するありがちなパターンとして初期投資が大きすぎて回収できないなんてこともあったりします。
そうならないためにも、計画が大事になります。
まず始めに大事なのはいきなり大きいことを始めない。だと思います。うまくやれば補助金が出たりするので始めに景気よく投資することも出来なくはないです。
しかしながら、投資にあわせて作物を作ると大抵失敗します。
作物に合わせて投資する。これが大事だと考えます。
作る作物に関しては地域の特産品が一番無難ではあります。地域の特産品であれば栽培のノウハウも地域で出来上がっているのでそれに合わせた投資もできます。実際に機械や施設を導入してる人も被いと思うので、農家さんや農機具屋さんから情報を得ることで失敗の少ない投資が可能となります。
あまり地域に根差していない作物を作る場合はまずあまり投資をせずに作ってみてやれそうかどうか判断した方が無難です。
また、中古か新品のどちらが良いかですが、トラックやトラクターなど量の出回っているものに関しては中古で良いと私は考えます。また、地域の特産品になっている物に関する機械であればその地域であれば中古でも良いと思います。その他トラクターにつけるアタッチメントなどに関しては新品が良いように思います。中古だと自分のイメージやトラクターのスペックに合わない可能性が高くなります。また、農機具は基本農家さんは使えるだけ使い、メンテナンスもそれほど細かくやれないので、状態が良くないことが多いです。機械の知識があれば自分で中古の機械を見て買う買わないの判断をすれば良いと思いますが、そうでないなら新品にしといた方が無難です。
個人で資金に余裕があるならトラクターも新品の方が使い勝手良いです。ただ、初めは機械に慣れる意味合いも含めて中古のトラクターで勉強してからの方が機械も長く使えるんじゃないかと思います。
私のように会社で使う場合は不特定多数の人間が乗るので、どうせ変な癖が出るので状態の良い中古を買った方が良いと思ってます。
以上です。
何かしら参考になれば幸いです。
農業の基本的な考え方
お久しぶりです。
最近作業忙しく、更新出来ていませんでした。
ブログ書くのはやっぱり手間ではあるんですが、書くことで頭の中が整理され、仕事で人に伝える時に役に立つので、引き続きやっていきたいと思います。
今回は農業経営について客観的に書きたいと思います。
農業は特殊な仕事だと思う方も多いと思います。
実際、特殊性はあるのですが、客観的に考えれば製造業の考え方に当てはめるとスッキリすることが多いです。
製造業って言うと少し冷たいイメージをお持ちの方もいるかも知れませんが、結局は努力して出来るだけ安くお客さんに届けるのが農業であり、製造業の根幹だと思っています。
で、安く売るために大事なのが
- 出荷量を増やす(売上を増やす)
- 生産性を上げる(経費を抑える)
の2つになります。
これに関しては農業だろうが、製造業だろうが他の業種でも同じですね。
で、出荷量を増やすですが、
出荷量=面積辺りの出荷量×面積
と考えると
- 面積辺りの出荷量を増やす
- 面積を増やす
のどちらかをすれば出荷量を増やせます。
まず、どちらに重点を置くかと言えば面積辺りの出荷量ですね。というのも、そんなに取れないものをたくさん作っても労力、経費ばかりかかってしまうからです。
農業だと反(約1000㎡)辺りの出荷量、反収という言葉をよく使います。
反辺りの売上=反収×単価
となります。
例えば野菜を反3t収穫して1kg100円であれば
3000kg×100円=30万円
4t収穫して80円なら
4000kg×80円=32万円
と反収が上がれば単価が安くなっても反辺りの売上が増えます。安くなれば売り先を増やせますし、そうなれば面積を拡大して売上を増やしていくことも出来ます。
ごくごく当たり前の話かと思いますが、こういった考え方が農業では特に大事ではないかと思います。
ただ、その一方で単価を上げる努力も当然必要です。
個人的にはちゃんと反収を増やして販路が固まってくれば単価もあげていけると思っています。なので、営業より先に生産に力を入れるが良いんじゃないかと思っています。
ここに関しては人によって考えが違い、先に販路を見つけた方が販路を守らねばならないから頑張るので結果うまく行くという考え方もあります。私がサラリーマン農家だからもしかしたらのんびりした考え方かもしれません。
また、売上を増やすのと同じくらい生産性を上げることも大事になってきます。
生産性を上げるためには
- 適切な圃場レイアウト、計画
- 適切な投資
- 適切な雇用
が大切になります。
適切という言葉を何度も使いましたが、適切というのは都度変わるということです。
作るもの、面積、レイアウトが変われば変わっていきます。トヨタにも改善に終わりなしという言葉がありますが、まさにその通りなのだと思います。
生産性を上げるために一番大事なのはそもそもの計画になります。農業は決めた計画の変更が難しいです。物を植えてから出来るまでにどうしても時間がかかるので、大抵、失敗を取り替えそうと計画にない挽回をしようとすると出血を増やします。何もしないが正の時もあります。
なので、計画が非常に大事になります。
ただ、計画も初めは一から全てで大変ですが、一度作ればそれをベースに修正していけば良くなるので、初めに頑張って作ることが出来ればやれると思います。
次にお金の使い道です大きいところで言えば機械か人になります。
人を雇うと自分もその人と接しなければいけないのでストレスが増えますし、雇用すると毎月人件費が発生します。シルバー人材など、期間限定で人を活用する方法もあるのでストレスなく作業がはかどる形を模索していく必要があります。
規模拡大するのであれば、人を雇用する必要は間違いなくあります。ストレスにはなりますが、自分が50、60歳になっても今と同じ仕事が出来るとは思えないので、長いことやっていくには雇用は必要と思います。家族経営であれば、後継者が引き継げるようにする必要あると思います。
機械は圃場の規模、作るものに応じて適した機械を入れることが大事になります。中古でちょうど良いものがあれば良いですが、変にケチって圃場にあわないもの、故障しがちなものを買ってしまうと結果効率がさほど上がらず経営を圧迫する恐れもあるので注意必要です。トラクターや車両など数の多いもの、汎用性の高いものは中古でも良いと思いますが、新品で買った方が良いものも多いです。
また、メンテナンスの負担も増えます。頻度の多くないものであれば買うのではなく外注するというのも一つの手段です。人とは違い、一度に支払って済むので結果人を雇うより安い時もありますが、高くなる時もあります。なので、ちゃんと試算した上での購入をお勧めします。
長々となってしまいましたが、農業経営の概要はこんな感じだと思います。
書いてみれば当たり前な話が多いと思います。
ただ、これを畑で実践する難しさを日々感じます。日々畑にいるとこうしたことが頭から離れてしまうので、今一度頭を整理整頓するのに私には良い記事となりました。
これが皆様にも少しでも役に立てれば幸いです。