サラリーマン農家のblog

農業法人に勤める人のブログです

野菜の苗について

こんばんは。

まーくんです。

 

今回は野菜の苗について書きたいと思います。

 

農業では苗半作(苗の出来が野菜の出来の半分を占める)と呼ばれるほど、苗が大事だったりします。

特に春作るものは苗づくり(育苗と言います)が大事です。

なぜかというと、多くの野菜は発芽の適温が高く、収穫時期に近づくにつれ、適温が低くなっていきます。実りの秋とかよく言いますが、秋や冬に美味しい野菜が多いのは多くの野菜がその時期に適しているからです。

逆に徐々に気温の上がる春の栽培は実は秋よりも難しいことが多いです。

まだ寒い時期にビニールハウスなどで苗を作ることで野菜の収穫を早くすることが出来ます。

何度か書いてますが、適期は作りやすい半面、価格が安くなりやすいです。なので、苗を作ることで早く野菜を出荷し、野菜の価値を上げる狙いがあります。また、作付をずらすことで出荷の期間を長くするという狙いもあります。

苗づくりで大事なのは、野菜の生育に適した温度にしてやることと水の管理です。

書いた通り、気温が比較的高い方が良いのでビニールハウスなどで温度を高めます。2月とかだとそれでも温度が確保できなかったりするので、さらにビニールを被せたり、設備があれば暖房を使うなどします。

昼間は日光で温度が必要以上に上がることもあるので、ビニールを開けて温度を下げ、夜になればビニールを被せて保温したりと毎日の管理が大事になります。

水の管理は発芽するまではたっぷりと水を与えて種の硬い表面をほぐしてやり、葉が出てきたら与え過ぎないようにします。

水を与え過ぎると根が張らず、もやしのようなヒョロヒョロした苗になってしまいます。そのため、次の日には土が乾いているくらい(野菜が死なない程度)に水をかけるのが基本的なセオリーです。

天気によってビニールの開閉や水をやる量を変える必要もあるので、結構難しいです。

私も理屈は分かっていてもなかなかうまくやれません(泣)

 

あ、あとそもそも苗に向いていない野菜もあります。苗にすると根が曲がってしまうので大根や人参のような根菜類は向いていないです。葉や茎を食べるようなものでも根が真っ直ぐ伸びるものは向いていないです。

その辺りは野菜の作り方の本とかにも大抵書いてあるので?調べて見ると良いと思います。

家庭菜園でやる場合、無理して苗にしなくても良いと思います。毎日の管理が必要ですし、家で食べるなら時期を選んで畑にじか蒔きでも作れます。初めはホームセンターで売ってる苗を使うのも一つの手かもしれません。ちょっとレベルが上がって興味のあるかたはやってみると良いと思います。苗を作れると少ない面積でも効率良く植えれるのは利点だと思います。

 

今回は以上です。

よろしければ、また見てやってください。