サラリーマン農家のblog

農業法人に勤める人のブログです

儲かっている農家さんの共通点

こんばんは。

まーくんです。

 

農業って基本儲からないんですが、なかにはちゃんと稼げている農家さんもいます。

 

今回はちゃんと稼げている農家さんはどうやって稼いでいるのかについて書きたいと思います。

 

結論から言えば

「販売先を確立している」

これにつきます。

 

何言ってんだと思うかたもいるかと思いますが、販売先を確立するためには買う側がこことちゃんと付き合いたいと思えるだけの何かを提供できる必要があります。

 

例えば、スーパーなどの小売店に出荷するのであれば決められた期間は常に棚に並ぶことを求められます。で、小売店からすればなるべく長いこと続けて出してもらいたいのです。

これに答えるためには長いことある程度の量を安定して出荷するスキルが求められます。

野菜は適期であれば栽培が容易ですが、時期がずれればずれるほど栽培が難しくなります。周年で作れるものだとしても夏と冬では気温が違うので栽培の仕方も変わります。天候が読めないなかでもちゃんと出荷を続けるというのは容易ではありません。また、小売店だと(規模にもよりますが)それなりの量を供給する必要があるので、量を確保するためには面積を広げる必要もあります。面積を広げようにも良い条件の圃場なんてそうそうないので、それを探すが開墾みたいなことやって使えるようにするのかみたいな努力も必要になります。長期間出すので場合によっては飴や雪の中収穫する時もあると思います(貯蔵しておけるものであれば、その心配はないですが、その代わり貯蔵施設への投資が必要になります)。面積増やせば作業も増えるので、人を雇って作業してもらう必要があります。

安定して出荷するために他の農家さんから仕入れるという手段もできますが、そうなると今度は調整する能力も必要になります。

 

また、飲食店や個人への宅配というのも単価を上げるのには良い方法です。量は小売店より少なくてすみます。ただ、飲食店や個人であれば基本的には少量なのと、品目が多い方が好まれるので、多品目栽培し、販売先を増やして売上を増やす必要があります。多品目栽培となると作業のオペレーションが複雑になり、技術が求められます。また、出荷先が多数になると配送の手間が増えます。ヤマトさんなどの宅配便の値上げが続く昨今だと余計大変になります。一人だと複雑で難しいので人を雇ってやるのも良いんですが、オペレーションが複雑になるので作業を任せるのもハードルが上がります。

 

以上、2パターンについて書き出してみました。

栽培の技術以外にもパートさんや販売先との人付き合いの能力、作業、物流などのオペレーション改善の能力、経理労務などの能力など、幅広い能力が必要であり、それを自分でやったり家族や従業員に任せて上手くやっているのが稼げている農家さんになります。

 

私もまだそのレベルには達していないんですが、そのレベルにはなり、会社だろうが新規就農だろうが、転職だろうが何やっても稼げる人間に稼げるよう頑張ろうと思っています。

ただ、新規就農を志していてこれらのことやりきれる自信ないのであれば先ずは法人でやってみるのも良いんじゃないかと思います。

 

今回は以上です。

何かしら役に立てば幸いです。