サラリーマン農家のblog

農業法人に勤める人のブログです

農業で人を雇う

こんばんは。

まー君です。

 

今回は、農業で人を雇うことについて書きたいと思います。

まあ、私も雇われてる側ですが(笑)

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作業していて、農家の方に一番聞かれるのは

「おたくは何人人を雇っているの?」

です。圧倒的に多い。

初めはなんでみんなこんなこと聞くのか疑問でしたが、どうやらそんだけ人を雇ったら大変だろう。そんだけ人を雇えるだけ金があるんだろうと図る指標になっているみたいです。

今でも大半の農家さんは家族経営で、兼業でやっていれば食えなくはない程度の稼ぎだと思われるので、人を雇うなんてとんでもないことだと思っているのではないでしょうか。

大抵の企業参入での失敗は投資や人員の過剰による失敗です。

人が多ければ多いほど売り上げが必要になります。そんだけの売上を目指すと忙しくなるため、より機械や人が必要になり、より売り上げが必要になる。そんなスパイラルに陥って失敗します。

 

なので、勝ちパターンが見つかるまでは最低限の投資と人員でやるのが正です。

新規就農であれば、初めは人を雇わずに一人もしくは夫婦でやるのがやはりセオリーです。

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一人だと効率が悪く、二人だと捗る作業が多いのが農業。男と女で大抵得意不得意がうまくすみ分けるので、農業は夫婦でやるもんだなとつくづく感じます。

一人だとモチベーションの維持が難しいというのも難点です。

なので、新規就農する場合は結婚されてからの方が良いように私は思います(家族の同意が得られるかというのがハードル高いかもしれませんが)。

片方がパートなどで少し稼いでくるだけでも生活が楽になるはずです。食べ物は作ってあるわけだし。あと、新規就農者には条件を満たせば年150万の補助が出るので、初めはそれで食えないことはないはずです。

ただ、うまくやっている人は補助金にはてをつけず、貯蓄してるみたいです。

 

で、少し勝ちパターンがつかめれば必要な投資を行うべきです。まずは機械やビニールハウスなどの施設からの方が良いと思います。機械や施設であれば最悪失敗しても放置すればいいですが、人はそうはいきません。認定農業者になるなどの条件を満たせば金利0で融資してもらえたりします。

 

売上、設備、機械など条件がそろい、人手が欲しい。そうなったらいよいよ人を雇うときです。

とはいえ、人の雇い方も様々です。

 

 

①友人に手伝ってもらう

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(作業能力3:コスト0:ストレス0)(5段階評価)

年に1,2回くらいの面倒な作業であればイベントにして友達に手伝ってもらうという手段もあります。友達なんで、報酬はとれた野菜とかご飯とかにしてイベント感覚でわいわい楽しむ感じにすればお金がかからないです。また、友人なのでさほどストレスはかからないと思います。ただ、常時通用するやり方ではなく、GWとか夏休みとかそういったとき限定になってしまうかと思います。はまれば、最強のコスパです。まあ、雇ってないですけどね。

②シルバー人材センターの活用

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(作業能力2:コスト3:ストレス2)

常時やる作業があるわけではない。収穫時期とか、除草作業などピンポイントで人を雇いたいときに地元のシルバー人材センターを活用するというのも一つの手です。

最近、条件がうるさくなってお願いしづらくなった面はあるのとお願いしても他の仕事が入っていて来てくれない時なんかもありますが、一度その時期で確保しておけば次の年も来てくれやすいです。

作業能力は人にもよりますが、除草作業とか重いものを取り扱わないのであれば女性の方が基本的には作業してくれるイメージです。男性は勤めあげた人な分、結構ムラがあるように感じます。作業遅いとか、この人問題あるなと思ったら、シルバー人材センターに連絡して対応してもらうこともできるので、その辺りやりやすいと思います。

障がい者の活用

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(作業能力1:コスト1:ストレス3)

ルーチンで決まっている簡単な作業があるならば、障がい者の方を活用するのもありかと思います。障がい者雇用であれば補助も出ます。ただ、一人にしておけないのでその辺りうまくオペレーションを考える必要があります。普通の人と接するよりもぎすぎすした関係になりにくいのは良いところだと思います。はまれば、かなりコスパ良くやれるんじゃないかと思います。

④アルバイトの雇用

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(作業能力3:コスト3:ストレス4)

一番オーソドックスなのが、パートさんの雇用ではないかと思います。求人はハローワークなら無料でできますが、労災保険などの加入が必要になります。

インターネット、折り込み、情報誌など求人の媒体はいろいろあります。若い人であればネット、ちょっと高齢な方であれば紙媒体が良いんだと思います。田舎だとネットで求人かけても1か月応募0ということもあります。有望な人はなかなかいないと思いますが、根気強く求人だしていてもお金がかかるだけになってしまう可能性もあるので、その辺りの判断は求められるかと思います。給与などの待遇をよくすればそれだけ応募もあるのが普通です。他の求人の内容と自分のところの財布を見て、待遇を決めると良いのではないかと思います。求人出すところに相場など聞くのもありです。

パートさんだと当たり前ですが直接の雇用になるので、雨が続くから休みとかにしたり、忙しいからと連勤にしたりすると続かないということもしばしばあります。ある程度コミュニケーションをとり、自分の力になってくれるようにするのが、結構大変ですが、力になってくれれば結構協力してくれるはずです。パートさんが増えるとパートさん同士のコミュニティができ、それが面倒だったりもします。

⑤派遣の活用

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(作業能力4:コスト4:ストレス2)

地域で農作業の派遣をやってくれるところがあれば、活用すると力になってくれることが多いです。派遣される人の給与(場合によっては保険料)+派遣会社の取り分がかかってくるので、時給は高めになってしまいますが、作業能力がそこそこ高い人が来ることが多いです(場所にもよるかもしれません)。派遣なので、何かあれば派遣会社に言うと対応してくれるので、その辺り直接雇用するよりもやりやすいはずです。年間だと割高なので、収穫時期などの忙しい期間活用すると良いと思います。

⑥外国人研修生の活用

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(作業能力4:コスト5:ストレス4)

売上が見込め、年間を通じて作業があるのであれば外国人研修生を使うのも一つの手です。毎日搾乳のある酪農家さんには多いみたいです。

外国人研修生は思っているほど安くなく、家の確保などいろいろとコストかかります。

ただ、田舎には少ない若い労働力なので、作業能力は高めです。

外国人なので、文化の違いや、生活の面でも面倒を見る必要があるのでストレスは結構掛かりますが、派遣会社に相談して対処できることもあります。

⑦社員の雇用

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(作業能力3~5:コスト5:ストレス3~5)

最後に社員の雇用です。ある程度軌道にのり規模も大きくなったので一部を任せたいと感じるようになったら、雇ってもいいのではないでしょうか。社員を雇用すると雇用した企業へ2年間の補助金もあるので、結果としてパートさんより安上がりになることもあります。それを利用して2年ごとに社員を入れ替えるような農業法人もあると思われます(研修制度として活用するところも多い)。社員となると仕事を任せられるようにある程度教える必要がありますし、ある程度責任をもって接する必要があるので、ストレスは高めになると思いますが、経験者をうまく採用できると、少し楽かもしれません(まあ、そういった人に限ってくせが強くて大変だったりもしますが、、、)。

 

以上です。どれも人次第で変わってくるので、数字は目安くらいに思っていただければ幸いです。

人が増えれば就業規則を作らねばならなかったり、コミュニケーションなど面倒なことも増えます。でも、人が増えるからこそ会社が発展しますし、人を雇用することで社会や地域に貢献できるという面もあります。

まあ、繰り返しですが私も雇われの身ですがね(笑)

 

今回は以上です。

長々とありがとうございます。